過払い金があるか自分で確認できる過払い金診断と診断した後の流れ

｢過払い金診断で過払い金があるかわかるの？｣
｢診断した後は何をすればいいの？｣

とみどり法務事務所では多くのご相談をいただきます。過払い金があるかわからない場合は、司法書士・弁護士事務所がおこなっている過払い金診断を受けることで確認できますが、多くの事務所が過払い金の診断をするときに確認している4つの診断項目を知っていれば、過払い金があるかを自分で確認できます。

また、過払い金があるか確認できた後に、過払い金を取り戻すまでの流れについても知っておく必要があるので、過払い金診断と診断した後の流れについてくわしくお伝えします。

みどり法務事務所では過払い金のご相談や診断を無料で承っているので、過払い金がいくらあるのかをくわしく知りたい方はお気軽にご相談ください。家族や周りの人にバレないように秘密厳守で対応するのでご安心ください。

1.過払い金があるか自分で過払い金診断する

テレビやラジオのCMやインターネットで過払い金請求の案内を目にして、｢自分もあてはまっているのかな？｣と思ったけど、過払い金請求できる対象かどうかわからなくて行動に移せない方もいらっしゃいます。

司法書士や弁護士に相談すれば、過払い金があるか確認することができますが、過払い金があるかどうかを確認するだけなら、4つの項目にあてはまっているかどうかを確認するだけで、自分で過払い金診断することができます。

4つの診断項目のいずれかにあてはまっている方は、過払い金が発生している可能性が高いです。

1-1.2010年よりも前から借り入れしていた

2010年よりも前に費者金融やクレジットカードのキャッシング利用を開始している場合は、過払い金がある可能性が高いです。また、借り入れしていた時期が古ければ古いほど、多額の過払い金が発生している可能性があります。

ただし、2010年6月18日以降に借り入れした場合、過払い金は発生しないのでご注意ください。

1-2.20％以上の金利で借り入れしていた

借り入れについては法律で金利の上限が定められていて、過去に｢利息制限法｣で定められている金利の上限15%～20%を超えて借り入れしていた場合は、過払い金が発生している可能性が高いです。

利息制限法で定められている上限金利は、借り入れ金額によって変わるので、過去に借り入れした金額、金利と上限金利を比較してご確認ください。

利息制限法で定められている上限金利

借り入れ金額	上限金利
10万円未満	20%
10万円～100万円未満	18%
100万円以上	15%

上限金利の範囲内の借り入れをした場合は過払い金が発生していないので、過払い金の対象ではありません。

1-3.最後に取引した日から10年以上たっていない

最後に借り入れした日もしくは返済日から10年以内の借り入れに過払い金が発生している場合、過払い金請求できます。ただし、過払い金請求には時効があって、最後の借り入れをした日もしくは返済日から10年経ってしまうと、過払い金を取り戻せなくなります。

1-4.過去に借り入れと完済を繰り返していた

同じ貸金業者で借り入れと完済を何度も繰り返している場合、｢一連の取引｣として取り扱われる可能性があるので、10年以上前に1度完済したことがあっても過払い金を取り戻せる可能性があります。

1度完済してから次の借り入れまでの空白期間が短ければ、一連の取引だと扱われる可能性が高くなりますが、ご自身の取引状況によって判断が変わるので、借り入れと完済を繰り返していた方は一度、司法書士・弁護士にご相談ください。

1-5.4つの診断事項にあてはまっているかわからない場合

いつ借り入れしたかわからない、何%の金利で借り入れしたかわからない、最後に取引した日がいつかわからないなど、4つの診断項目で過払い金があるかわからない方でも心配する必要はありません。

司法書士や弁護士に相談することで、借り入れについての記憶が曖昧であっても、過払い金がいくらあるのかを調べることができます。｢もしかしたら過払い金があるかもしれない｣と思った方は、司法書士や弁護士に相談して、過払い金があるか確認するべきです。

2.過払い金がいくらあるか確認する方法

過払い金の診断で過払い金があることが確認できたら、実際にいくらあるのかを正確に把握する必要があります。これからご紹介する方法は、自分でやる場合も、司法書士や弁護士に依頼する場合も同じ手順を進めることになります。

2-1.取引履歴を取り寄せる

過払い金請求の対象となる貸金業者から、借入金額や借入日、契約金利や返済日、返済金額など詳細に記録されている取引履歴を取り寄せます。

取引履歴は自分で取り寄せることもできて、貸金業者の窓口に出向いて直接取り寄せることもできれば、電話や郵送、インターネットなどから取り寄せることもできます。お取り寄せ方法は貸金業者によってちがうので、対象の貸金業者の公式ホームページなどでご確認ください。

取引履歴を入手できるまでの期間は、窓口に出向けば最短で2時間程度、その他の方法では2週間～2カ月程度かかりますが、個人で取り寄せる場合は、司法書士や弁護士などの専門家が取り寄せる場合に比べて時間がかかる場合があるので、早めに取り寄せるべきです。

2-2.引き直し計算をする

取引履歴を取り寄せたら、記録されているデータをもとに、過去に高い金利で返済した借金を現在の上限金利に計算し直す｢引き直し計算｣をして、過払い金の額を正確に算出します。

引き直し計算は複雑な計算なので、通常はパソコンで利息計算ソフトを使います。過払い金計算ソフトは、インターネット上で無料公開されているものも多くて、操作方法もわかりやすいので、簡単に過払い金の額を算出できます。

もし、計算に必要なものがない、一度試してみたけど計算できない、正しく計算できるか不安といった方でも、司法書士や弁護士に相談することで、過払い金がいくらあるか調べることができるので、お気軽にご相談ください。

2-3.いくらあるかわかる過払い金診断には注意

｢過払い金がいくら戻るのか、5分で無料診断｣のような宣伝をしている事務所はいくつもありますが、過払い金の診断でわかるのは｢過払い金の有無｣、｢大まかな過払い金発生額｣くらいであって、正確な過払い金の額は貸金業者から取引履歴を取り寄せて、引き直し計算をしないとわかりません。

なかには取引履歴も取り寄せずに引き直し計算もしていない状態で、｢過払い金が〇〇万円あります｣と断定する事務所もありますが、提示された金額どおりに取り戻せるわけではないのでご注意ください。

過払い金請求を依頼するなら、相談時から過払い金請求の正しい情報を丁寧に伝えてくれる司法書士や弁護士に依頼するべきです。

3.過払い金請求で過払い金を取り戻す

過払い金を取り戻すためには過払い金があるかを診断して、過払い金がいくらあるかを計算してから実際に過払い金請求をしなくてはいけません。これからご紹介する過払い金を取り戻す手順は、自分でやる場合も、司法書士や弁護士に依頼する場合も同じように進めることになります。

3-1.過払い金返還請求書を送る

引き直し計算で戻ってくる過払い金の正しい金額がわかったら、｢過払い金返還請求書｣を作成して貸金業者に送ります。

3-2.貸金業者と交渉(裁判)する

過払い金返還請求書を送ったあとは、貸金業者側の担当者と話し合いによって交渉(任意交渉)を進めます。返還する金額と返還日を決めたうえで和解できれば交渉は終わりますが、過払い金を話し合いで和解できない場合、過払い金請求訴訟(裁判)になります。

3-3.貸金業者から過払い金が返還される

貸金業者と話し合いで和解、または裁判で過払い金の返還が決定した場合、決定された期限で過払い金が返還されます。

自分で過払い金請求した場合は個人の口座に振り込まれて、司法書士や弁護士に依頼された場合は、一度、事務所の口座に振り込まれたあとに費用を差し引いた金額を依頼者様の口座に振り込みます。

4.過払い金請求を過払い金に強い専門家に依頼するべき理由

過払い金請求は自分ですることができますが、取引履歴を取り寄せる、引き直し計算をする、貸金業者と交渉するなどの過払い金請求の手続きをすべて自分ですることになるので、時間と労力がかかります。

一方で過払い金請求を司法書士や弁護士に依頼すると、過払い金請求の手続きをすべて任せることができるので、時間と労力をかけなくても手続きを進めることができます。また、過払い金請求の経験が豊富な事務所に依頼すると、過払い金請求の実績・専門知識・交渉力があるので、より多くの過払い金を取り戻すことができます。

家族にバレることが心配な方でも事務所に依頼すれば、過払い金請求に関する書類や連絡はすべて事務所に届くようになるので、家族にバレることなく安心して手続きを進められます。

4-1.実績豊富な過払い金請求に強いみどり法務事務所

司法書士法人みどり法務事務所は、消費者金融・クレジットカード・信販会社から過払い金を取り戻す｢過払い金請求｣を専門としています。

累計90億5,000万円の過払い金を取り戻して、現在も月間500件の相談を承っていますが、今までにたくさんの相談者様の

｢過払い金を取り戻したい｣
｢借金を返済するのが苦しい｣

といった悩みを解決してきました。

みどり法務事務所では、経験や実績豊富な司法書士が相談者様の悩みを解決できるようにお手伝いします。過払い金に関するご相談、調査は何度でも無料で、過払い金が取り戻せなかった場合、費用はかかりませんので、お気軽にご相談ください。