注意するべき過払い金請求のリスクと回避する方法
「過払い金請求ってリスクはあるの?」
「過払い金請求による悪影響はあるの?」
と多くの方からご相談があります。貸金業者に払いすぎた利息(過払い金)を取り戻す過払い金請求にはリスクがありますが、リスクを回避する方法があるので、心配する必要はありません。
みどり法務事務所では、過払い金請求で発生するリスクと具体的な回避方法をお伝えしますので、まずは過払い金が発生するリスクをご確認ください。
過払い金請求のリスクと回避方法
もくじ
1.過払い金請求をすることで発生するリスクと回避方法
過払い金とは、消費者金融やクレジットカード会社に払い過ぎた利息のことで、過払い金が発生している場合は、貸金業者に対して過払い金請求をすることで取り戻すことができます。
過払い金請求をすると、「過払い金請求した貸金業者が利用できなくなるリスク」、「ブラックリストに載るリスク」が発生しますが、具体的に回避する方法があるのでご安心ください。
1-1.過払い金請求した貸金業者が利用できなくなるリスク
過払い金請求をすると、過払い金請求をして、払い過ぎた利息が返金された時点で、消費者金融やクレジットカード会社が利用できなくなる可能性があります。
また、過払い金請求するクレジットカード会社が別のクレジットカード会社と合併していた場合、合併先のクレジットカードも利用できなくなる可能性があるので、過払い金請求をすると、どのクレジットカードが利用できなくなるか、事前に確認しておく必要があります。
ただし、貸金業者によって過払い金請求への対応にちがいがあるので、すべての貸金業者が過払い金請求すると利用できなくなるわけではありません。
過払い金請求していない消費者金融の借り入れやクレジットカード会社のカード作成の審査に影響することはないので、もし今後、消費者金融を利用する予定がある、まだクレジットカードを使いたいとお考えの方は、過払い金請求した貸金業者以外の消費者金融やクレジットカード会社を利用するべきです。
1-2.ブラックリストに載るリスク
返済中の借金に対して過払い金請求で戻ってきた過払い金をあてても借金を完済できない場合は、5年から10年の間ブラックリストに載って、新たな借り入れやクレジットカードの利用ができなくなります。
ただし、過払い金請求をする貸金業者を選ぶことができるので、完済している借金、借金よりも過払い金が多くて、過払い金を返済にあてることで完済できる借金のみを過払い金請求の対象に選べば、ブラックリストに載りません。
もし、返済が苦しくてやむを得ず過払い金請求しないといけない場合や、借金の返済を延滞をして、ブラックリストに載ってる可能性がある場合は、「ブラックリストに載る、載らない」を気にして、過払い金請求をためらう必要はありません。
ブラックリストに載ってる間は現金払いの生活になりますが、返済中の借金を減らすことができます。毎月返済を繰り返す生活から抜け出すために、すぐにでも過払い金請求するべきです。
ブラックリストは怖くない理由
引き直し計算で過払い金がいくらあるか確認
過払い金がいくらあるのか、過払い金が借金よりも多いか少ないかは、引き直し計算によって確認できます。引き直し計算とは、利息制限法の上限金利にしたがって利息の再計算をする方法です。
借金を返済中の方でブラックリストに載る可能性のある場合は、引き直し計算で、過払い金が発生しているのか、発生している過払い金が借金よりも多いか少ないかをいち早く調べるべきです。
引き直し計算の正しい方法を確認
1-3.クレジットカードを過払い金請求した場合のリスク
過払い金請求したクレジットカードは利用停止になる可能性があります。クレジットカードのショッピング枠で携帯電話の料金や公共料金の引き落とし、ネットサービスなど毎月定期的な引き落としがある場合にカードが使えなくなると、引き落としができないまま未払いが起こってしまいます。
未払いを防ぐために、クレジットカードの利用が停止する前に銀行の口座に変更するか、ほかのクレジットカード会社のカードに引き落とし先を変更してください。
2.過払い金請求を先送りするリスクと回避方法
過払い金が発生しても、貸金業者に請求しなければ取り戻せません。また、過払い金請求はいつまでもできる手続きではないので、先送りすると過払い金が取り戻せなくなるリスクがあります。過払い金請求を検討している方は、先送りすることなく、いち早く手続きをするべきです。
2-1.時効が成立して過払い金請求できない
過払い金請求には時効があって、完済した日から10年もしくは最後に取引をした日から10年経つと、時効が成立して過払い金請求ができなくなります。
完済してから時間が経っている方や、複数の貸金業者から借り入れした方は、どの貸金業者にいつ完済したか覚えていないことが多くて、時効が成立しているかどうかを判断することはむずかしいです。
時効が成立して過払い金請求できないと思っている方でも、実は過払い金請求できる可能性があるので、専門家を通じて正確に調査して、過払い金請求できるかどうかを確認するべきです。
過払い金請求の時効についてくわしく確認
2-2.貸金業者が倒産して過払い金請求できない
倒産した貸金業者の借り入れは過払い金請求できません。また、倒産していなくても経営不振の貸金業者に過払い金請求をしても、取り戻せる過払い金が少なくなるリスクがあります。
倒産する前に過払い金請求をすることが最良の回避方法ですが、もし倒産した場合でも、配当を受け取ることができる可能性や、借り入れしたときから社名が変わった貸金業者や合併している貸金業者から過払い金請求できる可能性があります。
まずは、過払い金請求と貸金業者の動向を熟知している司法書士や弁護士に相談して、過払い金請求できるか確認するべきです。
3.自分で過払い金請求するリスクと回避方法
過払い金請求は自分で手続きできますが、自分で手続きすることによって発生するリスクもあるので、ご注意ください。
3-1.取り戻せる過払い金の額が少なくなる
過払い金請求は貸金業者との交渉になります。貸金業者は交渉相手が司法書士や弁護士ではなく個人の場合、過払い金の返還額を少なく提示して、返還日を先延ばしにする傾向があります。
貸金業者は過払い金に関して司法書士や弁護士と交渉してきたプロなので、過払い金の知識や法律の専門知識がなくて貸金業者との交渉に不慣れな一般の方が交渉すると、不利な立場での交渉となってしまい、結果的に取り戻せる過払い金の額が少なくなる可能性が高いです。
より多くの過払い金を取り戻すためには、専門知識と交渉力が豊富な司法書士や弁護士に依頼するべきです。
3-2.貸金業者が倒産して過払い金請求できない
自分で過払い金請求する場合、貸金業者と直接やり取りをすることになるので、電話やメールなどの連絡や、貸金業者からの郵送物、裁判所からの書類が自宅に届くことになります。
同居しているご家族が郵送物や書類に気づいてしまい、借金をしていることや過払い金請求していることがバレる可能性が高くなります。
過払い金請求を専門としている司法書士や弁護士に依頼すると、依頼人に代わって過払い金請求を進めることになります。貸金業者とやり取りする必要がなくなるので、電話やメールなどの連絡や、貸金業者からの郵送物、裁判所からの書類が自宅に届かなくなって、家族にバレるリスクを回避できます。
3-3.貸金業者が倒産して過払い金請求できない
自分で過払い金請求する場合、必要な書類の用意や、過払い金の計算、貸金業者との交渉をすることになります。また、手続きを進めるにあたって、過払い金請求や法律に関する知識が必要不可欠になるので、情報を集めるのに非常に時間がかかります。
仕事をしながら過払い金請求の手続きを自分で進める場合、勤務時間外でなければ手続きを進めることができないので、過払い金請求の手続きが長引いて、精神的な負担がかかって、最終的には仕事にも悪影響が出る可能性があります。
過払い金請求を司法書士や弁護士に依頼すれば、依頼人に代わって手続きを進められるので、仕事に悪影響が出ることを回避したい方は、司法書士や弁護士に依頼するべきです。
4.事務所選びで気をつけるべきリスクと回避方法
過払い金請求は司法書士や弁護士に依頼することができますが、依頼する事務所選びに失敗してしまうと、取り戻せる過払い金が少なくなる、過払い金請求に時間がかかる、説明の無い費用が追加されるといったリスクがあるのでご注意ください。
4-1.取り戻せる過払い金の額が少なくなる
発生している過払い金を満額近く取り戻せるかどうかは、貸金業者の対応にもよりますが、司法書士や弁護士の交渉力によって変わります。過払い金請求の実績が少ない事務所に依頼すると、経験不足から貸金業者との交渉に失敗して、少ない金額で和解してしまう可能性があります。
より多くの過払い金を取り戻すなら、交渉力の高い司法書士や弁護士に依頼するべきです。過払い金請求の実績が豊富で、貸金業者の動向を熟知している事務所は交渉力の高い事務所だと判断できます。
4-2.過払い金請求の手続きに時間がかかる
過払い金請求を依頼したにもかかわらず、手続きを進めないまま放置するトラブルがあって、露骨な場合には、報酬が多く発生する案件を優先して進め、報酬が少ない案件に対しては何もしないで放置する悪徳事務所があるようです。
放置されるリスクを避けるためにも、依頼する際に手続きの進め方を明確にしてもらい、手続き中は進捗状況を連絡してもらうように約束してくれる事務所に依頼すると安心できます。
4-3.説明のなかった費用が追加される
過払い金請求の手続きをしたら法外な費用を請求されたというのも、事務所とのトラブルでよくあります。請求書には、依頼の際に説明を受けていなかった項目が盛り込まれて、請求額が跳ね上がっていたというケースがあります。
知らない間に費用が追加されるリスクを回避するためには、相場よりもはるかに高い料金を提示する事務所や、料金をたずねたときに料金設定があいまいだと感じた事務所への依頼を避けて、料金設定が明確な事務所に依頼するべきです。
過払い金請求の時効についてくわしく確認
5.過払い金請求は実績あるみどり法務事務所に無料相談
過払い金請求をするうえで、避けられるリスクは確実に避けて、より多くの過払い金を取り戻すことがとても重要です。司法書士法人みどり法務事務所は、相談者様の状況を詳しくおうかがいして、状況に応じておこりうるリスクと回避する方法を具体的にご説明しています。
みどり法務事務所は、過払い金請求に特化した司法書士事務所として全国に6事務所をかまえ、相談実績は年間約6,000件、過払い金の返還額は累計で90億円にのぼります。
相談は何度でも無料、過払い金の調査も無料です。まずは過払い金がいくらあるか調べてみるだけでも、お気軽にフリーダイヤルまたはメールフォームからご相談ください。