オリコへの過払い金請求で損しない方法

オリコはクレジットカード事業やショッピングクレジット事業を主要な事業とする大手信販会社です。

正式名称は株式会社オリエントコーポレーションで、アイドルグループTOKIOの長瀬智也さんが登場するテレビCMを見たことがある人も多いでしょう。

オリコも他の多くの貸金業者同様、かつては利息制限法に違反する高金利での貸し出しをおこなっていました。

そのため、払いすぎた利息である過払い金が発生している可能性があるのです。

現在オリコに対して借金を返済中の人も、既に借金を完済している人も過払い金請求をすることは可能です。

ただし、過払い金請求には。時効がありますので、時効になる前に取り戻さないといけません。

また、オリコに対する過払い金請求は一度しかできないので、ミスできません。

本記事の過払い金の発生している条件やメリット・デメリットを確認して、過払い金を取り戻すようにしましょう。

オリコの過払い金が発生している条件を確認

オリコから借金をしたことがある人のすべてに過払い金が発生しているわけではありません。

過払い金が発生しているのは、オリコから利息制限法違反の高金利で借金をした場合です。

オリコは2007年4月1日に利息制限法に合わせた金利見直しをおこないました。

そのため、過払い金が発生しているのは2007年3月末までにオリコから借金をした人ということになります。

2007年3月末までの借入

オリコの金利は2007年3月末までは年利27.6%でした。

利息制限法の上限金利は年利20%ですから、27.6%との差分が過払い金となり返還請求できるということになります。

オリコは2007年4月1日に利息制限法に適合するように金利を見直したので、それ以降は基本的に過払い金が発生しないことになります。

ただし、2007年3月末までにオリコから借入をしていた人の中には、2007年4月1日の金利改定後もオリコが金利変更しなかった場合があるので注意が必要です。

この場合は、2007年4月1日以降も利息制限法に違反する高金利でオリコに返済を続けている可能性があります。

オリコの過払い金が発生しているか確認する方法

オリコから2007年3月末よりも前に借金をしていた場合には過払い金が発生している可能性があります。

オリコとの取引状況を確認し過払い金が発生しているのかどうかを調査するのは個人でもできますが、司法書士や弁護士に相談した方が確実です。

自分でオリコから取引履歴を取り寄せ、過払い金の計算をするには手間も時間がかかるため専門家に依頼する方が、圧倒的に楽で正確におこなえます。

特にオリコからの借入時期がよくわからないという人は、司法書士事務所などにぜひ相談してみましょう。

オリコに過払い金請求ができないケースを確認

オリコに対する過払い金が発生している場合でも、いつまでも過払い金請求できるわけではないということには、注意が必要です。

オリコが倒産した場合、オリコとの最後の取引日から10年間が経過した場合、過払い金を請求する権利を放棄した場合のいずれかにあてはまると請求ができなくなってしまいます。

過払い金請求先であるオリコが倒産

オリコは個別割賦事業とクレジットカード事業を中心に好調な業績を上げており、2018年3月期の営業収益は約2244億円、2017年9月30日現在のクレジットカード会員数は1024万人となっています。

したがって、オリコが倒産するリスクは極めて低いといえるでしょう。

ただ、貸金業者の経営が悪化すると返還される過払い金の額が少なくなってしまうので、オリコの経営状態には注意を払い、早めに過払い金請求をした方が良いのは確かです。

オリコと最後に取引した日から10年経過

過払い金請求には時効があります。

過払い金請求権には民法の消滅時効の規定が適用されるため、オリコと最後に取引をした日から10年間経過すると請求できなくなってしまうのです。

最後に取引をした日というのは借金を完済した日のことを指します。

オリコとの取引が1回だけで完済日が1回であれば時効期間を数えるのは簡単ですが、借入と完済を繰り返している場合には、どの完済日から時効期間を数えるのかによって結果が異なってきます。

このような場合は時効の判断が難しくなってしまうので、司法書士などの専門家に相談する方が確実です。

オリコに過払い金を請求する権利を放棄

オリコに対して過払い金を請求する権利を放棄している場合も、過払い金請求はできなくなります。

オリコとの間で利息をなくしてもらう約束をしたような場合、書類に過払い金を請求する権利を放棄するという記載がないか確認しましょう。

利息をなくしてもらった場合に、その時点で発生していた過払い金で借金を減額していると過払い金請求はできなくなってしまいます。

オリコの過払い金請求を司法書士や弁護士に相談

オリコに関しては、倒産によって過払い金請求ができなくなるリスクは極めて低いといえます。

しかし、過払い金請求権の時効消滅には十分注意しなければなりません。

オリコへの借金を完済した日から10年が経過している場合には過払い金請求ができなくなってしまう可能性があります。

また、オリコに利息をなくしてもらった経験がある場合にも過払い金請求はできないということがあるのです。

オリコとの取引状況や過去の交渉経緯などについて自分でよくわからないという人は、司法書士や弁護士に相談して確認してもらいましょう。

自分で過払い金請求できないと思い込んでいても、実際には請求できるという場合もあるのです。

専門家と個人でのオリコの過払い金返還額の違い

過払い金請求を自分でおこなうのか、司法書士や弁護士に依頼をしておこなうのかによって、過払い金の返還率は異なります。

司法書士や弁護士は過払い金請求についての知識が豊富で、貸金業者との交渉にも慣れています。

したがって、その交渉力を活かし短期間で多くの過払い金を取り戻すことができるのです。

これに対し、自分で過払い金請求をすると、過払い金請求に慣れているオリコ側に強気の交渉をされてしまい、返還率は低くなってしまいます。

また、解決までの期間も長くなるのが通常です。

また、オリコに対する過払い金請求は1度しかできないため、1度で納得できる条件で解決することが大切です。

過払い金請求で失敗してしまうと取り返しがつきません。

したがって、過払い金を少しでも多く取り戻し、早期に解決をしたいのであれば、司法書士などの専門家に依頼するのが得策です。

話し合いで和解した場合(任意交渉)の返還率の目安

専門家の返還率 個人の返還率
70~90% 50%~70%

裁判をして解決した場合の返還率の目安

専門家の返還率 個人の返還率
100%+利息 50%~100%

オリコの過払い金請求における「返還率」と「返還までの期間」

過払い金請求の方法には2種類あります。

話し合いによる和解で解決する方法(任意交渉)と、裁判によって解決する方法です。

このどちらを選ぶのかによって、返還される過払い金の額や返還までの期間が変わります。

発生している過払い金の金額に対して、実際に返還される過払い金の金額の割合を返還率と呼びますが、過払い金請求では返還率がどれくらいになるのかは非常に重要な問題です。

オリコへの過払い金請求方法

  1. 話し合いで和解する任意交渉
  2. 裁判

司法書士や弁護士が話し合いで和解した場合(任意交渉)の目安

返還までの期間

8ヶ月~

返還率

70~90%

オリコへの過払い金請求を話し合いによる和解(任意交渉)で解決する場合、過払い金の返還率は70~90%程度です。

ただしこれは過払い金請求を司法書士や弁護士などに依頼し、司法書士などがオリコと任意交渉を行った場合の結果であることに注意してください。

個人で任意交渉をする場合には、返還率はより低くなります

司法書士や弁護士が裁判をして解決した場合の目安

返還までの期間

6ヶ月~

返還率

100%+利息

オリコへの過払い金請求を裁判で解決する場合には、過払い金の返還率は100%近くになることがほとんどです。

加えて、過払い金発生時からの利息を付けて過払い金の返還を受けることができることもあります。

オリコの過払い金請求におけるデメリットとメリット

オリコに対して過払い金請求をすることにはデメリットもメリットもあります。

デメリットやメリットは、オリコへの借金を完済している場合と現在も返済中の場合とで異なるため、自分の状況に照らして確認をしておきましょう。

オリコの借入を完済している場合のデメリットとメリット

オリコからの借入を完済している場合に、過払い金請求することによって生じるデメリットとメリットについて説明します。

メリット デメリット

お金が戻ってくる

・オリコが解約になる


・オリコで新たな借入ができなくなる

オリコカードが解約になる

オリコへ過払い金請求をおこなえば、カードは強制的に解約となります。

過去にオリコの借り入れを完済している過払い金請求の場合、今後、オリコを利用することができなくなるのがデメリットです。

そのため、借入をしたい場合は、オリコ以外のカード会社を利用しなくてはいけません。

ブラックリストにのってしまったわけではないので、他のカードの作成の審査に通らなくなるということはないでしょう。

クレジットカードの審査に通らない場合は、過払い金請求ではなく、延滞などの他の原因が考えられます。

オリコで新たな借入ができなくなる

オリコに対する借金を既に完済している場合のデメリットは、オリコから新たな借入ができなくなることです。

過払い金請求をすると、一般的に相手先の貸金業者はその後貸し出しをしてくれなくなります。

ただ、貸し出しをしてくれなくなるのはオリコだけで、他の貸金業者には影響ありません。

借入が必要であればオリコ以外の貸金業者から借りればよいので、さほど大きなデメリットにはならないでしょう。

メリット

オリコへの借金を完済している場合、過払い金請求によって過払い金は現金で手元にもどってきます。

自分が払い過ぎたお金なので取り戻すのは当然なのですが、現金が入ってくることは嬉しいものでしょう。

仮にオリコ以外からの借金を抱えている場合には、オリコから返還される過払い金で借金を返済することもできます。

オリコの借入を返済している場合のデメリットとメリット

オリコからの借入を返済中の場合に、過払い金請求をすることによって生じるデメリットとメリットについて説明します。

メリット デメリット

過払い金を借入の返済に回せる

・オリコが解約になる


・オリコで新たな借入ができない


ブラックリストにのる可能性がある

デメリット

オリコへの借金を返済中の場合に過払い金請求をする場合のデメリットは、まず完済している場合と同様オリコからの新たな借入ができなくなることです。

オリコカードの利用もできなくなります。

しかし、もっと大きなデメリットはブラックリストにのる可能性があることです。

貸金業者は信用情報機関を通じて顧客の信用情報を共有しています。

滞納などの事故情報が信用情報機関のデータベースに登録されると貸し出しすべきでない人として多くの貸金業者に認識されることになり、新たな貸し出しを受けられなくなります。

この状態を「ブラックリストにのる」と呼ぶのです。

返済中の借金について過払い金請求を行うと、返還される過払い金は借金の支払いに充当されることになります。

この充当によって借金がゼロになるのであれば問題ありませんが、過払い金の金額よりも借金の残額が多い場合には借金が残ってしまいます。

こうなると過払い金請求はオリコとの間で借金額の減額交渉を行う任意整理だとみなされることになるのです。

任意整理は支払い困難になった債務者が債権者に債務減額を交渉する債務整理の一種であり、信用情報としては事故情報の一種として扱われます。

つまり、過払い金を充当しても借金が残る場合には、ブラックリストにのってしまうということです。

ブラックリストにのると約5年間はオリコだけでなくすべての貸金業者から新たな借入はできなくなります。

また新たなクレジットカードの作成やショッピングローン、審査も通過しません。

また、利用中の他のカードも解約になってしまいます。

これは比較的大きなデメリットであるといえるでしょう。

メリット

返済中の借金について過払い金請求をすると、返還される過払い金は借金の返済に充当されます。

過払い金の金額が借金の額よりも大きい場合には、借金がゼロになるだけでなく余剰分は現金で手元に返ってくることになるのです。

また、過払い金の金額が借金の額よりも小さい場合でも、返済中の借金の額を減らすことができます。

ブラックリストにのっても借入を減額させた方が良い場合

返済中の借金について過払い金請求をした場合、過払い金の額が借金の残額に満たないときは任意整理扱いとなりブラックリストにのります。

ブラックリストにのって新たな借入ができないのは不便ですが、常にブラックリストにのらないことを優先すべきだともいえません。

借金の返済が厳しい状態であれば、返済のために新たな借入をするという悪循環になりやすく、そのうち返済不能におちいってしまいます。

借入ができる状態だと無理をして借金を繰り返すということはよくあるのです。

これに対し、生活再建を目指して任意整理をすれば、借金の額は圧縮され、月々の返済額は大幅に減ります。

無理なく返済できる額をコツコツと返していけば借金生活から抜け出すことができるのです。

ブラックリストにのって新たな借入ができないことは、手元の現金だけで生活をする訓練をする上ではむしろプラスに左右します。

生活再建を考えれば、生ブラックリストにのっても任意整理した方がよい場合も多いのです。

オリコの過払い金請求の注意点

アメニティ・UPty(アプティ)などをご利用の方

オリコで複数カードを利用しているケースは、アメニティ・UPty(アプティ)などのカードが過払い金請求の手続きの対象になりますので事前にご確認ください。。

オリコカードに過払い金請求することで、他のカードも解約になる可能性があります。

自動車ローンを利用中の場合

オリコの過払い金請求をする場合、オリコの自動車ローンを利用中の方は、注意が必要です。

発生した過払い金が、残りのオートローン債務より少ない場合は、ブラックリストにのってしまい、車を手元に残るのは難しくなります。

自動車ローンがある場合は、司法書士や弁護士に相談して、過払い金請求がローンに影響を与えないかを確認しましょう。

みずほ銀行に借り入れを延滞している場合

オリコは、みずほ銀行の保証会社です。

そのため、みずほ銀行への借り入れを延滞すると、オリコが代わりに支払う代位弁済をおこなっています。

それによって、オリコにみずほ銀行への債務が移っているのです。

その場合に過払い金請求をおこなうと、過払い金が残った債務と相殺になる可能性があります。

また、過払い金と相殺しても債務が残ってしまった場合は、ブラックリストにのってしまう可能性がないともいえません。

オリコ側と話し合いになる可能性もあります。

延滞や滞納はしないように注意しましょう。

オリコの過払い金請求が住宅ローンに与える影響

オリコへの過払い金請求が住宅ローンに与える影響について、住宅ローンを返済中の場合と新たに住宅ローンを申し込む場合とに分けて説明します。

オリコの過払い金請求が返済中の住宅ローンに与える影響

オリコに過払い金請求をしても、任意整理にならない限り、現在返済中の住宅ローンに影響を与えることはありません。

オリコの過払い金請求が新たに組む住宅ローンに与える影響

オリコに過払い金請求をした事実が、新たに住宅ローンを組む際の審査に影響することは原則としてありません。

住宅ローンの審査は、申込時および完済時の年齢、年収、年収に対する返済負担比率、他の貸金業者からの借入状況、借主の健康状態その他の属性などを材料におこなわれます。

これらが審査条件に適合していれば、審査は通過するはずです。

ただし、オリコに返済中の借金について過払い金請求をおこない、過払い金を借金に充当しても完済にならない場合には任意整理としてブラックリストにのります。

この場合は信用情報に問題が生じるため、住宅ローンの審査には通らなくなるでしょう。

オリコに過払い金請求した後に再度オリコと契約したい場合

オリコに過払い金請求をした後も、オリコカードの作成などオリコを再度利用したいという場合もあるでしょう。

貸金業者に過払い金請求して、その業者から借り入れできなくなったり、カードが解約になる原因は、社内ブラックにのってしまったからです。

社内ブラックは、ブラックリストとは違い、信用情報機関で共有されるものではなく、会社内で共有するものです。

社内ブラックの扱い方は、会社ごとに異なります。

そのため、オリコとの再契約は過払い金請求によって絶対にできなくなるわけではなく、過去の利用時の返済状況などにも左右されます。

きちんと返済を続けていた優良顧客と判断されれば再契約できる可能性もあるでしょう。

ただ、過去の利用時に滞納や延滞を繰り返していたような場合には、オリコとの再契約、オリコカードの作成などは断られる可能性が高いといえます。

この場合は、オリコ以外の貸金業者を利用するようにしましょう。

オリコの過払い金請求手続き

  • STEP 01 取引履歴を取り寄せる

  • STEP 02 過払い金の引き直し計算

  • STEP 03 オリコへ過払い金返還請求書を送付

  • STEP 04 オリコと任意交渉

  • STEP 05 過払い金請求の裁判をする(必要な場合)

  • STEP 06 過払い金がオリコより振り込まれる

STEP 01 取引履歴を取り寄せる

オリコに過払い金請求をするには、まずオリコとの取引状況を正確に把握しなければなりません。

そのためにはオリコから取引履歴を取り寄せる必要があります。

取引履歴は借入金額や借入日、設定金利や返済日、返済金額などが詳細に記載されている記録です。

貸金業者は取引履歴を保管し、顧客からの請求に応じて開示しなければならない義務を貸金業法で課されているため、オリコに開示請求をすれば簡単に入手することができます。

ただ、司法書士や弁護士に過払い金請求を依頼している場合は、司法書士などが代わりに開示請求をしてくれるので自分で請求する必要はありません。

株式会社オリエントコーポレーションお客様相談室

お問い合せ:03-5275-0211

詳細は、お問い合わせください

STEP 02 過払い金の引き直し計算

取引履歴を入手したら、そのデータを使用して過払い金の計算をします。

問題となっている借金が利息制限法を守っていたら利息額や返済額がいくらになっていたのかを計算し、実際の返済額と比較して過払い金の金額を算出することを「引き直し計算」と呼びます。

引き直し計算にはインターネット上で無料公開されている利息計算ソフトを使うとよいでしょう。

ただし、ソフトを使っても、取引履歴の入力ミスをしてしまうと、引き直し計算が間違ってしまいます。

過払い金の請求金額を間違ってしまうと、過払い金請求ができなくなってしまう可能性がありますので、ご注意ください。

主な3つの過払い金計算ソフトを紹介します。

TDONの計算ソフト

TDONの計算ソフトページ

法律事務所向けのソフトウエア開発をおこなっているTDONのソフトです。

2018年5月現在、ダウンロード版の価格は3000円となっている有料ソフトですが、7日間の試用期間の間は無料で使用できます。

名古屋消費者信用問題研究会の計算ソフト

名古屋消費者信用問題研究会の計算ソフトページ

名古屋消費者信用問題研究会は、消費者問題に関連する被害予防や被害回復、消費者の権利保護・実現を目的として愛知県内の弁護士を中心に結成された研究会です。

愛知県内の弁護士を中心に結成された研究会が、無料公開している利息計算ソフトです。

エクセルのテンプレートを使っているため、パソコンにエクセルがインストールされている必要がありますが、ソフトウエア自体は無料で使用できるため人気のあるソフトです。

アドリテム司法書士法人の計算ソフト

アドリテム司法書士法人の計算ソフトページ

新潟県にある司法書士法人が、無料公開している引き直し計算ソフトです。

これもエクセルのテンプレートを使っているため、パソコンにエクセルがインストールされている必要がありますが、フリーソフトなので無料で使うことが可能です。

「過払い金の引き直し計算は、自分でできる」記事の2章「自分で過払い金の計算は可能」引用

引き直し計算の例

過払い金の金額を算出する引き直し計算は、問題となっている借金を利息制限法の上限金利で計算し直すことで行います。

利息制限法の上限金利は、元金10万円未満の場合年利20%、元金10万円以上100万円未満の場合年利18%、元金100万円以上の場合年利15%です。

計算方法をわかりやすく説明するために、100万円の借金を1年後に一括返済する場合を例にしましょう。

設定金利は年利27%とします。

この金利はオリコが実際に設定していた27.2%に近い金利です。

年利27%の金利だと1年後に発生する利息額は27万円となります。

したがって1年後には元金と利息を合わせて127万円を返済しなければなりません。

しかし、利息制限法によれば上限金利は15%です。

したがって1年後に発生する利息額は15万円にすぎず返済すべき金額は115万円です。

この127万円と115万円の差額である12万円が過払い金となります。

実際の借入では、返済は月々行うことが通常で、途中で借入金額を増やすこともあるため、現実の引き直し計算はもっと複雑です。

ボーナス返済を併用していたり、途中で金利が改定されたりしている場合もあります。

このように引き直し計算は複雑な金利計算ですので、素人が行うと間違ってしまう可能性もあります。

引き直し計算は過払い金請求の基礎となる非常に重要なものですので、間違えないように司法書士や弁護士に依頼するのが得策です。

STEP 03 オリコへ過払い金返還請求書を送付

引き直し計算の結果は引き直し計算書に記載し、過払い金返還請求書とともにオリコに送付します。

請求書には、郵送する日時、請求先の会社名と代表取締役の氏名、自分の氏名、口座番号など記載し、自分の氏名の横に捺印します。

話し合いでの和解交渉が成立しなかった場合は、裁判での交渉という流れになりますので、裁判をおこなう意思などを書いておきましょう。

オリコに送付する際は、内容証明郵便で郵送するようにしましょう。

内容証明郵便で送ることで、手紙を出した事実と日付、手紙の内容などを郵便局が公的に証明してくれます。

それによって、裁判などで「過払い金返還請求書なんて届いていない」とオリコから主張されて、不利な立場にならないようにできます。

また、個人で過払い金返還請求書を書く場合に決まりはありませんので、下記の項目を参考にください。

オリコの過払い金返還請求書の主な項目

  1. 日付
  2. 請求する貸金業者の名前(株式会社オリエントコーポレーション)
  3. オリコの代表者名
  4. 自分の名前と連絡先
  5. 過払い金の振込先口座名と口座番号
  6. オリコとの契約番号や会員番号
  7. 過払い金の額

STEP 04 オリコと任意交渉

過払い金返還請求書を受けとったオリコは、過払い金の金額や返還方法などについて和解案を提案してきます。

オリコとの話し合いで折り合いがつき和解が成立すれば、比較的早期に過払い金が返ってきます。

和解交渉の内容は、過払い金の額や支払い方法、支払う期限についてです。

和解交渉が不利になってしまったら、司法書士や弁護士などの専門家に相談しましょう。

交渉している段階でも、ご相談にのることができますので、気軽にご連絡ください。

STEP 05 過払い金請求の裁判をする(必要な場合)

しかし、発生している過払い金の100%を取り戻したいと考えるのであれば裁判を起こした方が良いでしょう。

裁判の判決を得れば、過払い金の100%に加えて、過払い金発生時からの利息付きで返還を受けられる可能性もあります。

過払い金請求をする際には、できるだけ早く解決したいのか、できるだけ多くの過払い金を取り戻したいのかなど自分の要望をはっきりさせることが大切です。

その上で目的に合った最適な手段を選ばなければなりません。

この点、過払い金請求について多数の実績がある司法書士や弁護士であれば、依頼者の要望を実現するために最も良い手段を選んでくれます。

任意交渉が不調で裁判になった場合もそのまますべてを任せることができ、面倒なことを自分でする必要はまったくありません。

大切なことは自分の希望をしっかりと伝えておくことです。

過払い金請求裁判で必要な5つの書類

  1. 取引履歴書
  2. 引き直し計算書
  3. 証拠説明書
  4. 訴状
  5. 貸金業者の代表者事項証明書

※裁判になった場合は、取引履歴書、引き直し計算書、証拠説明書、訴状、貸金業者がそれぞれ3通(裁判所用の正本、被告用の副本、原告用の控え用として)、代表者事項証明書が1通必要になります。

「裁判で過払い金を多く取り戻せる!裁判する時に損しないための重要ポイント」記事の2章「過払い金請求の裁判の流れ」引用

裁判の争点になりやすいポイント

  1. 取引の一連と分断
  2. 一度完済してから再び借りたなどの複数回オリコへの借り入れがある場合に主張されます。

    借り入れと借り入れに空白期間がある時や、一度カードを「解約」してから再契約している時に、「取引の分断」の主張をされることが多いです。

  3. 和解無効
  4. 返済が厳しくなり、オリコとの直接示談により減額してもらったことがある時に主張されます。

    それについての示談書があると、裁判所に主張が認められやすいでしょう。

STEP 06 過払い金がオリコより振り込まれる

和解交渉あるいは裁判での判決や和解によって過払い金の返還金額が決定します。

すると、過払い金が指定した口座へ振り込まれます。

専門家に依頼して場合は、実費や報酬、初期費用を過払い金から引かれた金額が振り込まれます。

オリコの過払い金請求を自分でやるメリット・デメリット

オリコへの過払い金請求を自分でする場合のメリット・デメリットについて説明します。

これを読んで、自分で過払い金請求するか、司法書士や弁護士に依頼するのかを決める際の判断材料にしてください。

メリット デメリット

専門家に払う報酬がいらない

時間と手間がかかる


過払い金が返還される額が減る


返済と催促が止まらない

家族に借金がバレる

デメリット

時間と手間がかかる

オリコの過払い金請求を自分でおこなうと、専門家に依頼するより、過払い金を取り戻すまでの期間が長くなります。

必要な書類の用意など準備や過払い金の返還率の交渉等によって、時間と労力を取られてしまいます。

またオリコは、交渉相手が専門家か個人かで交渉の態度が変わります。

法律や過払い金の知識がないとわかると、強気に交渉してきますので、過払い金の額に納得できずに、なかなか和解できずに余計に時間がかかります。

過払い金が返還される額が減る

オリコは、こちらが法律や過払い金の知識がない場合、低い過払い金返還率で和解提案をしてくる可能性があります。

オリコは、多くの過払い金請求に対応しているため、過払い金の交渉にも慣れています。

交渉がオリコのペースになり、自分でおこなう場合通常より少ないお金しか取り戻せない可能性が高いです。

返済と催促が止まらない

借金を返済中に過払い金請求をする場合、司法書士や弁護士に依頼すると、受任通知をオリコ側に送ります。

そうすると一時的に、借金の返済をする必要がなくなります。

また、返済の催促をされている場合、その催促を止めることができます。

しかし、過払い金請求を自分でおこなう場合、オリコからの返済の督促止められず、返済を続けなくていけません。

勘違いして過払い金請求すれば、返済の督促止まると思い、借り入れの返済をしないと、延滞や滞納になる可能性があります。

家族に借金がバレる

オリコや裁判所からの過払い金に関する郵送物や連絡は、自宅に届いてしまいます。

その場合、家族と一緒に暮らしていると、郵便物や電話を家族に出られてしまって、借金をしていたことや過払い金請求している事実がバレてしまうのです。

メリット

専門家に払う費用を節約できる

司法書士や弁護士に支払う費用がかからないことが、過払い金請求を自分でおこなうことの最大のメリットといえるでしょう。

法律と過払い金に豊富な知識がある方ならば、司法書士や弁護士と同等の過払い金をオリコから取り戻せる可能性もあります。

そのような方はほとんどいませんので、過払い金の返還率は低くなってしまいます。

専門家に相談すると即契約というわけではないので、一度専門家に相談することをおすすめします。

オリコに過払い金請求を自分でやる場合の注意点

オリコに過払い金請求を自分でやる場合に注意すべき点

  1. オリコ側に有利な交渉にならないように注意
  2. ゼロ和解しないように注意
  3. 非債弁済を主張されないように注意

エポス側に有利な交渉にならないように注意

  • STEP 01 取引履歴を取り寄せる

  • STEP 02 過払い金の引き直し計算

  • STEP 03 オリコへ過払い金返還請求書を送付

  • STEP 04 オリコと任意交渉

オリコへの過払い金請求を自分でおこなうことも不可能ではありません。

個人でオリコに過払い金請求する場合でも、専門家が行う手順と変わりません。

自分でオリコに取引履歴の開示請求を行い、取り寄せた取引履歴のデータを利用して引き直し計算をします。

引き直し計算が完了したら引き直し計算書を作成し、過払い金返還請求書とともにオリコに送付します。

その後オリコから和解交渉がありますので、内容に納得できれば和解をして過払い金の返還を受けます。

個人で過払い金返還の交渉を行うと、オリコは過払い金の返還額を低く抑えてきます。

知識や経験に大きな差があるので強気の交渉をしてくるのです。

不利な和解にならないようにしっかりと交渉しましょう。

ゼロ和解

取引履歴を個人で取り寄せる際、貸金業者から取引履歴の使用目的を聞かれることがあります。

その際に「過払い金請求のため」と正直に答えてはいけません。

なぜならば、「ゼロ和解」と呼ばれる和解案を提案される場合があるので注意しましょう。

ゼロ和解は「借金をゼロにする代わりに過払い金請求をしない」という和解案です。

一見借金がゼロになるのであれば面倒から解放されて良いと思いがちですが、安易に応じるべきではありません。

オリコ側がゼロ和解を提案してくるということは、借金をゼロにしても余りある過払い金が発生している可能性が高いからです。

貸金業者は自分が不利になる提案をしてくることはありません。

ゼロ和解は、多額の過払い金をわずかな借金免責と引き換えに放棄させられる場合がほとんどなのです。

このようなリスクを考えると、自分で過払い金請求をするよりも司法書士などの専門家に依頼した方が良いことは確かです。

司法書士などへの報酬がかかりますが、個人で請求するよりも過払い金の返還額が多くなることを考えれば経済的にもメリットが大きい場合が多いでしょう。

非債弁済

取引履歴の開示請求時に「過払い金請求のため」と正直に答えてはいけない理由がもう一つあります。

セロ和解以外にも、非債弁済の主張をされるからです。

そのため、取引履歴の開示を請求する場合は、注意してオリコ側と交渉しましょう。

非弁済

非債弁済とは、債務がないのに弁済すること意味しています。

そして、この場合の非債弁済の主張というのは、取引履歴を取り寄せて引き直し計算をして、借金が0になると知ったのに返済を続けたので、過払い金を返還する必要がないということです。

このことは、民法第705条に記載があります。

この主張が認められると、過払い金の返還金額が少なくなったり、過払い金をいっさい戻せなくなることもあります。

過払い金請求を自分ですると、貸金業者は、徹底して、自らの負担を減らすように行動してきますので、貸金業者のペースにならないように注意しましょう。

「借金返済中の過払い金請求でもブラックリストにのらずにできる手続き」記事の4章―2「非債弁済」を引用

オリコの過払い金請求の費用

初期費用 過払い金の報酬
過払い金 無料 過払い金の報酬 基本:49,800円
歩合:返還額の20%
※訴訟によって過払い金が返還された場合、歩合成功報酬は25%。
※成功報酬の税・実費は、別途かかります。

オリコの過払い金請求を依頼する場合、上記のような費用がかかります。

みどり法務事務所では、過払い金請求の相談は無料でおこなっております。

9:00~19:00であれば、すぐにお電話でのご相談が可能です。

電話するのは不安な方は、メールからのご相談もできます。

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オリコの会社概要

株式会社オリエントコーポレーション(略称:オリコ)は、3,634人の従業員を抱える大手信販会社です。

本社は東京都千代田区麹町5丁目2番地1にあり、資本金は1,500億円です。

信販業界大手4社の一角を成し、販売信用・オートローンは業界トップです。

オリコの主要な事業は、個品割賦事業、カード・融資事業、銀行保証事業、決済・保証事業。

MasterCardブランドを主力にすると共にMasterCard Worldwideの国際理事として重要な役割を担っている。

また、VISAに関してはユーシーカード株式会社の発行権を利用していたが、現在は発行権を取得しているのです。

またJCBのクレジットカードも発行しています。

一時期一般カードはMasterCardブランドのみ募集していたが、2014年現在はVISA・JCBブランドの募集も再開されています。

オリコの連結子会社には、不動産賃貸領域における保証サービスをおこなうオリコフォレントインシュア、債権回収事業などをおこなうオリファサービス債権回収や日本債権回収、オリコ向けオートローン保証をおこなうCAL信用保証など。

ほかは、パーキング事業をおこなうオートリ、商事物販事業をおこなうオリコビジネス&コミュニケーションズ、各種金券チケット買取・販売事業をおこなう甲南チケットなどです。

持分法適用関連会社としては、保険代理店事業をおこなう伊藤忠オリコ保険サービス、個人市場向けオートリース事業をおこなうオリコオートリース、物品販売会社との提携リース事業をおこなうオリコビジネスリース、自動車販売店向け事業をおこなうJCMがあります。

2007年3月期に4579億円の赤字に陥るほどの過払い金請求をオリコは受けました。

過払い金による赤字の資本欠損の填補のために、2007年5月2日に、資本金の減少を行った上で、債務の株式化とみずほグループ・伊藤忠商事等を割当先とする第三者割当増資を実施しました。

2008年からみずほ銀行による支援が開始されたが経営再建を果たせず、2010年9月にはみずほフィナンシャルグループが持ち株比率を27%に引き上げ、筆頭株主に。

オリコの金利見直しが2007年4月に行われたため、過払い金の生じた債務を完済した時期から10年の時効になってしまった方がおおくなったことも影響しています。

したがって、オリコから2007年4月1日以前に借り入れを行ったことのある人は、少しでも早く過払い金の有無について確認し、請求をおこなうことをおすすめします。

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